クール・クライメイト・パラドクス

英:cool climate paradox
仏:paradoxe climatique

クール・クライメイト・パラドクスとは、温暖な気候の産地で造られたワインに比べ、冷涼な気候の中で造られたワインの方が風味が濃くなるという現象を意味します。
冷涼な産地では有機酸が保持されながら、糖度の蓄積がゆっくり進むため収穫が遅くなりますが、温暖な産地では有機酸は減少し、さらに糖度の蓄積が早く進むため収穫も早くなります。
しかし、葡萄の風味に大きな影響を与えるフェノール化合物の成熟は、気温差にあまり影響を受けることなく、ゆっくりと進むため、収穫日における成熟は葡萄の樹上時間が長い寒冷地の方が進むために風味が濃くなります。
 

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